サイバー攻撃と言えば、以前は大量の個人情報や特許関連情報などを保有する大企業を狙うものというイメージがありました。
しかし近年では、中小企業をターゲットにした攻撃が増加する傾向にあります。
中小企業へのサイバー攻撃が増えている理由は2つあります。
1つは、冒頭に述べた従来からのイメージ及び費用面の理由から、大企業に比べるとサイバー攻撃への対策が遅れがちだからです。
そしてもう1つは、本来のターゲットである大企業を攻撃するための踏み台として、中小企業が狙われやすいからです。
大企業である機械メーカーの情報を盗み出すために、部品の製造や運搬などを手がける関連会社や取引先などのシステムにまず侵入し、そこからビジネスメールなどを装ってターゲットに向けた攻撃を仕掛けるといった例がこれに当たります。